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新型コロナウイルスのせいでDVに困っている人はいませんか?
2020-06-29
新型コロナウイルスのせいで、仕事を失ったりして家で過ごす時間が長くなり、家庭内でDV(Domestic Violence)が増えるかもしれません。DVとは、恋人や配偶者(結婚した相手、夫や妻のこと)がたたいたりけるなど暴力を振るうことです。新聞やテレビのニュースでは、日本でも外国でも「コロナDV」という言葉が報道されています。日本では「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」があります。この法律では、たとえ相手がパートナーであっても暴力をふるうことは許されません。もし、暴力を振るわれた場合には被害者を保護することが決められています。
DVにはいろいろなケースがあります。
夫や妻、恋人が
□たたいたり蹴ったりする。
□ひどいこと言う。
□「知り合いに連絡してはいけない」と言う。
□家庭にお金を入れてくれない。
DVをする人を見分ける4つのポイント
〇結婚したら態度が変わった
出会ったときはとてもやさしい人です。デートの時間は短いです。でも、早く結婚をしようとします。それから、ジェラシーも強いです。あなたに「こんなに私の事が好きなんだ」と思わせます。あなたのまわりの人が結婚に反対していても、なんとかして結婚をしようとします。しかし、結婚をしたら態度がかわります。
〇自分の暴力を否定する(自分の暴力をみとめない)
あなたを叩いたり、殴ったりしても「悪いことをしている」という気持ちはありません。「そんなに、ひどいことはしていない」「あれは暴力ではない」と自分勝手に考えます。それから、ウソをついたりして、あなたを叩いたり、殴ったりしたことを認めません。
〇叩いたり、殴ったりしたことを人のせいにする
「あいつが叩いてくれと頼んだ」「お酒のせいで暴力をふるった」のように叩いたり、殴ったりしたことを人のせいにします。それから、「間違っていることを教えるために殴った」や「ダメな人と結婚して自分は幸せじゃない」と他の人に言うこともあります。いつも悪いのはあなた(被害者)です。
〇家族以外の人には「いい人」
家族以外の人には「いい人」と評判がいいですが、あなたや家族の前では態度を変えます。周りの人からは「いい仕事をしている人」「家族思いの社会のルールを守る人」と思われています。そのため、あなた(被害者)が周りの人に暴力をふるわれたと言っても「あんないい人が、まさか・・・」と信じてもらえないことがあります。
どうして、あなた(被害者)は逃げることができないのでしょうか
それでは、暴力の被害者の心はどんな状態でしょうか。「どうして逃げないのか?」という意見があります。しかし、被害者は「逃げない」のではありません。「逃げられない」のです。
たたかれたり、殴られたり、ひどい言葉を言われる時間が長くなると、あなた(被害者)の心の健康はこわれてしまいます。生きる力もなくなってしまいます。「おまえはバカだ!クズだ!」と何度も言われているうちに、被害者の心は傷ついてしまいます。言葉であなた(被害者)の心を傷つけたり、「わたしは最低の人間だ。だから殴られる」とあなた(被害者)を考えさせることをモラルハラスメントといいます。殴られたり、言葉の暴力のせいで、あなた(被害者)の心は何も感じなくなり、「逃げる」「別れる」という行動をとることができなくなってしまいます。
暴力にはサイクルがあります。暴力が悪くなったり、やさしくなったりします。たとえば、あなた(被害者)が傷つく言葉を言ったり、脅したりします。それから、言葉だけではなく、叩いたり、殴ったりします。そして、もっと悪くなると「殺すぞ!」といってナイフを持ってくるというような事もします。もし、あなた(被害者)が「別居(別々の家にすむこと)」や「離婚」をしようと言うと、暴力はもっと悪くなります。
一度は愛していた人です。「きみがいないとダメなんだ」と涙をながして言われると、あなた(被害者)の心も「この人とはなれることは良いことなのか?」と迷う気持ちがでます。
とてもひどい言葉や暴力のあとに、すこし優しくされるとあなた(被害者)は幸せな気持ちになります。
そして、「この人の心はかわる。二人で頑張って、もう一度やり直そう」と、考えてまた一緒になります。
あなた自身や知り合いがDVに困っていたら、勇気を出してOIHFに相談してください。
生活・法律相談支援を行っています
2020-06-01
OIHFでは、新型コロナウイルス感染症に起因して生じた日常生活上での困りごとや直面している問題について相談に応じます。また、法律等の専門的な観点からの助言が必要と判断される場合、沖縄弁護士会との協力体制のもと、相談者の生活全般に関して、法律等の高度な知識が必要とされる問題についてアドバイスを行います。