開催レポート

  1. 大会結果報告:第40回外国人による日本語弁論大会

大会結果報告:第40回外国人による日本語弁論大会

最終更新日:2023.02.11

「第40回外国人による日本語弁論大会」が、去る 2月11日にパレット市民劇場で行われました。今大会は3年振りの有観客で実施され、弁士も例年 に勝るとも劣らないパフォーマンスを発揮しました。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から来場者 事前予約制やQRコードによる受付時の改札の導入などを行うことで、安心・安全に大会を実施することが出来ました。

 本大会にはアジアや北米、ヨーロッパ出身など 11の国と地域から12名の外国人が登壇し、最優秀賞 となる沖縄県知事賞にはシンガポール出身のホ-ン・ザリファ・アヌア・リアさんが選ばれました。当日はお陰様で多くの方にご来場いただき、盛況の まま無事に終えることができました。ご協力頂いた関係者の皆様、心より感謝申し上げます。

 
▽沖縄県知事賞(最優秀賞):ホーン ザリファ アヌア リア(シンガポール)

 沖縄県立向陽高等学校にALTとして在籍する ホーンさんは「歴史も、家族も、ちゃんぷるも、全部 campurでした」を演題に、異文化を尊重し、受け入れながら共生していく重要性について語りました。演題の“campur”はマレー語で“チャンプル”と発音され、“混ぜる”という意味です。4年半前に沖縄に移住した マレー系シンガポール人のホーンさんは、豆腐チャンプ ルーを始めとして沖縄でマレー語やマレー文化と共通 点を多く見つけました。沖縄と母国は遠く離れている のに、言語や文化が混ざっていることにホーンさんは 面白さを感じます。またご自身の結婚を通じて、異文 化で育った相手、その家族の文化を尊重して受け入れながら、自分たちらしい多文化家庭を作っていく重要 性を改めて認識したと弁論しました。

 

▽沖縄県国際交流・人材育成財団理事長賞(優秀賞):何 越洋(中国)
 日本文化が好きな何(カ)さんが思い出深い日本 の音楽は、沖縄出身のバンド・MONGOL800 の「小 さな恋の歌」です。中国語教師として勤務する彼女は、 今後は沖縄で学生との関わりを通じて、両国間の青少 年交流のために全力を尽くしていきたいと抱負を語りました。今後も沖縄で、何さんなりの「小さな恋の歌」 を見つけるそうです。                   








 
▽沖縄テレビ賞(優秀賞):ユン ソンビン(韓国)

 琉球大学 に在籍する留学生のユン・ソンビンさんですは昔話・ ことわざをテーマに、それらは言葉以外にもその国の 文化や物の見方、考え方、価値観などを学べる良いツー ルになるということを語りました。分かりやすい具体例を出しながら母国・韓国と日本の比較、価値観の違いを弁論 したことが評価され受賞に繋がりました。

▽審査員特別賞:コハツ サトル チョビ(日本(帰化))

 沖縄にルーツをもつ日系二世のペルー人 である小波津さんは、見た目は日本人ですが、育った国はペ ルーということもあり「自分はどこの国の人なのか?」 とアイデンティティについて悩むことが多かったそうで す。日本に移住して32年、ペルー・日本・沖縄での 暮らしを通じて小波津さんのアイデンティティは、特定 のものには染まらず、全ての文化を客観的且つ多角的 に理解できるようになりました。自身の経験を 通じて国や言葉に境界線はなく、各々が世界は1つで あることを理解し、平和へ繋げていくべきだと語りました。
 









 

 

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