1. 災害時外国人支援サポーター養成講座を開催しました

災害時外国人支援サポーター養成講座を開催しました

最終更新日:2018年06月10日

大規模災害発災時に財団が立ち上げる「多言語支援センター」と協力しながら避難所巡回を行い、外国人の被災状況に関する情報収集や、ライフラインの多言語化及び発信などを担う「災害時外国人支援サポーター」を育成することを目的に、5月19日(土)から全6回にわたり災害時外国人支援サポーター養成講座実施し、35名が参加しました。

  • 【講義】災害時における「ストック情報」と「フロー情報」

    【講義】災害発生時における「ストック情報」と「フロー情報」とは

  • 【講義】「災害時外国人支援サポーターとして活動する際の心のケア」

    【講義】災害時外国人支援サポーターとして活動する際の心のケア

講座では、サポーターとして活動するのに必要とされる知識を中心に多方面の分野の講師に参加いただき、講義や演習を行っていただきました。国立病院機構琉球病院副院長の大鶴先生に「サポーターの心のケア‐DPAT医療の現場から‐」をテーマにご講義をいただき、先生自身が東日本大震災や熊本地震でのDPAT隊員として医療従事者の心のケアに何か月も携わってきた体験談が語られた他、参加者は講義を通して何よりも被災者に寄り添い「傾聴する」ことの大切さや、サポーターが支援活動をしていく中で必ず心の浮き沈みに直面することがあり、そのことに客観的に向き合うことの大切さを学びました。

琉球大学医学部附属病院救急部准教授の中島先生による講座では、とりわけ大事故・災害などで同時に多数の患者が出た際、手当ての緊急度に従って優先順をつける「トリアージ」についてお話いただき、サポーターとして活動する際、あふれる情報やすべき対応の優先順位を付けることの大切さに気づかせてくれました。また、気象庁沖縄気象台の地震津波防災官の川門先生からは、「沖縄は地理的に決して地震とは無縁ではない」ことを学んだ他、50 cmの津波であっても、その威力によって大人でも耐えられない映像が流れると、参加者からどよめきが起きました。

やさしい日本語講座

大東文化大学講師の前田先生による「やさしい日本語」に関するセミナーでは、情報をシンプルにしたり、必要に応じて外国人の方々が、災害時特有の用語を理解できるよう、情報を足したり、引いたりしなければならないことを学びました。また普段私たちが聞き慣れている情報を「やさしい日本語」にする作業は、正直想像以上に難しい印象を受けている受講生が多数でした。

 

(一財)ダイバーシティ研究所代表理事の田村太郎氏による講座では、災害時における外国人支援には「ストック情報」と「フロー情報」に着目することの必要性を学んだ他、日本全体で永住者資格を取得する外国人が増加している傾向から、地域住民とともに外国人が参画できる地域防災の環境づくりこそが、多文化共生のまちづくりを形成して行く上で必要であることも学びました。。

最終回では参加者が主役となり、今までの講座で学んできたことを基にグループで実際に避難所を運営する「避難所運営ゲーム(HUG)」机上訓練を行いました。訓練では避難者に見立てたカードが矢継ぎ早に配られ、避難所である体育館にどんどん配置していく一方、「地元テレビの取材陣が来て「親を亡くした子どものインタビューをしたい」と相談がありました」「1人につき1つと書かれた貼り紙の前に置かれた備蓄食料を「友達にもあげるから!」と言って大量に持って帰ろうとした外国人と日本人が小競り合いを起こしています」等、過去に実際に起こった事例等がシナリオとして付与され、各グループが対応に追われました。受講者からは、「ゲームとはいえ、3時間弱での訓練でもたくさん気を遣い、疲れた!」「実際に沖縄で発災した場合、1日、または1週間ぐらい対応しなければならない。想像もつかないことが起こるかと思うと怖い」などの感想が寄せられました。

参加された皆様、また講師としてご協力いただきました皆様に心から感謝申し上げます。

  • HUG訓練に取り組む参加者(1)

  • HUG訓練に取り組む参加者(2)

  • HUG訓練に取り組む参加者(3)

  • HUG訓練に取り組む参加者(4)

  • シナリオや避難者カードを付与するスタッフ