開催レポート
「第38回外国人による日本語弁論大会」を開催しました!
最終更新日:2021.02.08
2月6日(土)にパレット市民劇場において「第38回外国人による日本語弁論大会」を無観客で実施しました。弁論大会には11カ国12名が登壇し、新型コロナウイルス禍における生活を通して日頃感じることや、母国への想いなどについて発表しました。
最優秀賞に輝いたのは、スリランカ出身のワーラッペルマ アーラッチルラゲーさんです。県内の介護施設での仕事を通して、利用者とのしまくとぅばでのコミュニケーションを通して言葉の大切さについて考えるようになり、その思いを訴えました。
沖縄県国際交流・人材育成財団理事長賞は、ブラジル出身のウィセンタイナ コヤマ バラチさんが受賞。ブラジルと日本の両方の文化で育った環境でのアイデンティティの葛藤を通し多多様な価値観の重要性に気づき、3ヶ国語を話せる客室乗務員として、自分にしかできないことに取り組むことで、沖縄に貢献していきたいとの抱負でしめくくりました。
沖縄テレビ賞を受賞したのは、ミャンマー出身のソーさんです。多様な民族が住まう母国での方言文化を紹介しつつ、アルバイトでの接客を通して若い世代にしまくとぅばがあまり浸透していないことを知り、「ことば」も未来に残していかなければならないものの一つと提言しました。
審査員特別賞を受賞したのは、ネパール出身のアディカリさん。ベットメーキングをするアルバイト先で、70歳のおばあさんが仕事をする母国ではみられない光景を目の当たりにし、「働きたいと思っている人が働ける社会」の大切さを発表ました。
今回の弁論大会では、参加者一人一人の弁論力が高く、審査員長を努めていただき外務省沖縄の橋本特命全権大使の講評にもございましたとおり、まさに「甲乙つけがたい」レベルの高い大会でした。無観客での実施となったことは、とても残念でしたが、2月22日(月)から発信するOIHFのYouTubeで、一人でも多くの皆様に大会の様子をご覧いただきたいと思います。
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