開催レポート
「第39回外国人による日本語弁論大会」を開催しました!
最終更新日:2022.02.17
第39回外国人による日本語弁論大会が、去る2月5日にパレット市民劇場で行われ、最優秀賞となる沖縄県知事賞にはネパール出身のブダトキ・アユスさんが選ばれました。また、大会にはフィリピンやインドネシア出身の10名の外国人が登壇しました。
現在、沖縄リハビリテーション福祉学院に在籍するブダトキさんは、「幸せになるなら介護福祉士になろう」をテーマに、日本の介護制度の素晴らしさを発信しました。日本の介護制度について学び始めた頃は、家族による介護が主流であるネパールにおいて、高齢者が介護施設に入所する日本での介護制度の違いに戸惑いながらも、自分の家族のように接する介護スタッフの思いに触れることで次第に、日本の介護制度そのものが「家族を大切にする国」につながるようになったとのエピソードを語った。将来、母国においても介護に携わることができる人材の育成にも取り組んでいきたいとの意欲を語りました。
沖縄県国際交流・人材育成財団理事長賞(優秀賞)を受賞したのは、国際言語文化センター附属日本語学校で職員として働くアチャルヤ・ラム・プラサドさん。ネパールでの厳しい生活を経験してきたプラサドさんは、将来沖縄でお笑い芸人として活躍し、沖縄とネパールの架け橋として、コロナで元気がないウチナーンチュやネパール人にたくさん笑顔を届けたいたいという夢を述べ、とっておきのギャグで弁論を締めくくりました。
沖縄テレビ賞(優良賞)を受賞したのは、沖縄国際大学の留学生のニ・ワヤン・スリウィンダリ・アンバルワティさんが受賞。日本に来てアルバイト活動や留学を通して「幸せ」の意義を考え始めたニ・ワヤンさん。「幸せは自分自身が選ぶもの、創るもの」というインドネシアのことわざを紹介しながら、これからの人生、自分だけではなく周囲にも幸せを与えられる存在として生きていきたいと抱負を語りました。
審査員特別賞を受賞した、ネパール出身のアレ・アニタさん。母国では健康保険への加入は裕福な人々に限られるため、日本での生活に際してこれまで保険の仕組みや保険そのものについて考えたことがなかったアレさん。ある日、腹痛で病院にかかった時、診察料や薬代が高額になるのではないかと心配したが、加入していた健康保険のおかげで、3割負担でホッとしたというエピソードを紹介し、ネパールにも日本のような社会制度の導入を期待したいと語りました。
今回も前年に引き続き、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、無観客による実施となりましたが、今回登壇者全員、例年以上の弁論力を発揮しました。当日の大会の様子は、OIHFの公式YouTubeチャンネルにアップしますので、ぜひご覧下さい。
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