開催レポート
「第37回外国人による日本語弁論大会」を開催しました!
最終更新日:2020.02.14
沖縄県内で暮らす外国人による日本語弁論大会(共催:浦添市・沖縄県・沖縄テレビ放送株式会社)が、2月9日(土)アイム・ユニバースてだこホールで開催されました。8カ国37名からのエントリーがあり、1次審査を経て本選に出場した12人が、皆緊張しながらも来場した多くの観衆を前に熱弁を振るいました。
最優秀賞にあたる「沖縄県知事賞」を受賞した、大韓民国出身のイ ウンスクさん(琉球大学)。イさんは、沖縄に留学して初めて組踊「執心鐘入」を鑑賞し、その世界観に魅了されたエピソードを視覚や聴覚豊かに弁論の中で描写。「執心鐘入」に取り入れられているユーモラスな場面を能楽や歌舞伎などと結びつけるなど、短い時間の中で歴史を振り返る弁論を展開しました。
沖縄県国際交流・人材育成財団理事長賞(優秀賞)は、台湾出身のリン イクシュさん(琉球大学)が受賞落語の古典「堪忍袋」を取り上げ、過去の自身の体験に基づき日本人の器の大きさを「堪忍袋」と結びつけて弁論を展開。世界中の人々一人ひとりが、大きな堪忍袋を持てば平和な世界に結びつくかもしれないと締めくくりました。
優秀賞となる沖縄テレビ賞を受賞したのは、ウガンダ出身のアイバン ジャビーラ ンボゴさん(沖縄科学技術大学院大学)。自分と異なる文化を学び自身の視野を広げるために母国ウガンダから遠く離れた沖縄で一人暮らしをすることを決断、初めはことばの壁や生活習慣になれることができず苦労したが、地元の人々との触れ合いや三線との出会いを通して、音楽が時代や歴史を語り継ぐ手段であるという、アフリカと沖縄の間の共通点に気づいたとのことでした。
その他、審査員特別賞に中国出身のマ カイリンさん(琉球大学)が受賞されました。
その他の弁士の皆さんも壇上で堂々と発表し、来場者から「弁士の皆さんの話に感動しました」「弁論を聞いて日本の良いところや改善が必要なところ学ぶことができました。相互理解の大切さを感じました」等の感想が寄せられました。参加された弁士の皆さんお疲れ様でした。また、大会開催に際し、ご協力いただきました関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
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